ゴールデンレシオ(黄金比)を使って写真を整理する

過去に撮影した写真を黄金比に沿って整理してみる。黄金比とは1:1.618の比率のことだ。フィボナッチ螺旋についてはこのページに詳しい。とはいえ、黄金比にするために撮影した写真ではないために完全な構図にはならないのだが、写真によってはかなり構図が整理できる。

多人数の写真

まず手始めの一枚。稲毛海岸の写真。右にいる二人の幅が1になっているが、それ以外の要素は特に黄金比にはならなかった。もう少し小さくするとグリッドに収まるのだが空の面積が足りなかった。それでも構成が整理できる。が、もっとダイナミックにすると(右の二人を小さくして、見張りをしている人を螺旋の頂点に持ってくる)のが、本来のフィボナッチ螺旋写真になるのだろう。稲毛海岸。

ここから類推すると、螺旋を効果的に使うというのはこういうことだと思う。下にいる人が螺旋の起点にあり、ランプに向けて螺旋が走っているという図式。高いものと低いものという対比があると「整理された」という以上の効果が出る。銀座日本橋のクラッシックなガス灯。

風景写真

銚子の海。灯台と水平線が1:1.618の位置にあるが左側にある建物は特にグリッドには沿っていない。が、広がりがある写真が出来上がる。

修善寺の竹林。通路が1.618になっている。中央にある竹が境界になっている。これも奥行きというか広がりのある図形になる。

秋の銀座の街並み。一応、手前にいる女性が螺旋の出発点になっている。それなりに整理された印象になる。

木の幹と富士山の山並みが1.618の境界になっているもの。割と偶然にこうした構図で写真を撮影する人も多いのではないだろうか。開けているところと暗いところの対比があるときが一番黄金比の聞いた写真になる。どうやら遠景と近景の対比がポイントのようだ。作ってから、富士山を螺旋の出発点にしても良かったのかなとも思ったが、これはこれで良いのではないか。


これも近景と遠景の対比を活かした構図。山並みと花の対比が夏を感じさせる。明日香村の写真。

人物のポートフォリオ

1に当たるところに人物(自分)を置いたもの。人物がどこにいるかがわかる構図ができる。本来なら道路に当たるところも整理したいところだが、そうすると最初からカメラの高さなどを計算する必要が出てくる。歩道的なところで撮ると自動的に遠近感と広がりができるので、黄金比写真には良い構図になる。
再びポートレート。画像はすべて3:4なのだが、ベンチが横に広がっているので、画面が少し横長に見える。ベンチの高さなども整理すると面白いと思うのだが、そこまで頑張らなくてもある程度すっきりした構図になる。

イベント

福島の原発反対デモの風景。群衆の位置が螺旋の中心になっており、奥に見える建物(NHK)が螺旋に沿っているという図式になっている。遠近感がある絵は黄金比によって綺麗に整理しやすい。もっとNHKを頂点にしても面白いかもしれないのだが、スカッと広がった夏空を表現するにはこういうのも面白いかなあと思う。

それほど効果的ではなかったもの

まあまあ整理はできたがそれほどでもなかったもの。

山並みが1:1.618だが本来なら手前の建物の角を合わせた方がよかった。実際には中央寄りにある高い建物にグリッドを合わせてあるので、少し整理されない図になった。インドのジャイプール。

画面中央にタリスという特急を置いたもの。対比するものがないのであまり面白みがない写真になった。成功したとは言えない。

列車を1:1.618の境界においたもの。対比するものがないので、それほどでもないが、まあまあ整理された感じになる。確か鳴子駅かどこかだったと思う。

ビールが中央にあり、フラスコ型のコップが、1の場所にある。こういう物撮はきっと一番演出ができると思うのだが、机を整理すればよかった。ベルギーに行くとこういうフルーティーなビールが飲めます。

富士山の絵だが開けてしまって対比がないのでそれほどのダイナミックさは感じない。

タージマハルは対象の美なのでちょっともったいないかなという気がする。こういう図式にはあまり向いていない。これだと1/3グリッドを使った方がよさそう。

これも水平線だけなのであまり面白くない。よくある香港の写真。

これも対比がないのでそれほど面白い写真にはならなかった。東京駅。

御茶ノ水駅から秋葉原を望む。丸ノ内線が出てくるまで待っていればフォーカルポイントができたかもしれない。一応広がりは出ているが、だからどうしたという感じになる。こういう写真はミニチュア写真化することができて、成功すると面白い絵になる。

ソウルの島山公園にあるマッカーサー(多分)像。色彩をダイナミックにするとなんとかなるかなと思ったのですが、近くにある何かがないとあまり効果がないようだ。

とううことでまとめると、対比(高低差や遠近感)をつけると黄金比写真は効果的になる。一方安定感を見せたい場合には1/3グリッドの方が良いかもしれない。