PQI Air Cardで古いデジカメをWi-Fi化する

古いコンパクトデジタルカメラを数台持っている。ウェブ用に写真を撮影するだけなので特に新しい機能は必要がない。しかし、カメラをケーブルで接続して写真を取り出すことだけが面倒だった。かといってこのためにwi-fi対応のカメラを買うのも馬鹿げている。東芝のFlashAirなども魅力的だが並行輸入品(国内サポートなし)でも3000円からと値段が高い。そこで行きついたのがPQI AIr Cardである。聞いたことがないメーカーなので不安だが、果たしてうまく使えるのだろうか。

古いデジカメをwi-fi対応にしてくれる便利なPQI Air Card

結論からいうと、カードそのものはとてもうまく機能している。PQI Air CardとPQI Air Card IIという二つが出ているのだが、できればPQI Air Card IIを購入した方が良い。旧製品はカードがわずかに厚みを持っていてカメラによってはカードを入れると取り出しに苦労することになるからだ。

AmazonではPQI Air Card/メモリカードなしが1300円、16GBメモリカードつきが1980円で売られており、PQI Air Card IIが32ギガバイトのメモリーカード付きで2500円程度で売られている。今回は古いカードのメモリカード付きを1980円で購入したのだが、事情があり最終的には新しいカードに32GBのメモリーカードが付いたものになった。

複雑なことをしなければ使い方は簡単

複雑なことをしなければ、使い方はいたって簡単だ。まず、カメラにカードをセットする。次にカメラの最初の画像(青いもの)を消す。するとwi-fiが作動する。SSIDはPQI Air Card(あるいはPQI AIr CardII)になっているのでパスワードなしで接続する。つながったらブラウザで192.1681.1.1に接続する。すると設定画面が出る。

ここでWifi Setupという画面を出してSSIDにパスワードを設定したら一度Wifiを通常のものに切り替えてカメラの電源を切り、しばらく置いてカメラの電源を入れ直し、数十秒待ってからパソコンのwifiを切り替える。すると、パスワードが設定されている。Auto Onという設定にしておけば、カメラで最初の画像を削除するという作業はしなくてもよいようだ。

MacはFinderからFTPできる機能がある。サーバーへ接続を選んでftp://192.168.1.1を選択するとFinderから直接ダウンロードができるようになる。あとは好きなところに写真をダウンロードすればよい。

速度はそれほど悪くはなく体感的にはUSB2.0のカードリーダーと遜色ない感じだった。コードを探す手間がない分だけ簡単に接続できるようになった。

デジカメは電池の持ちが良いものを使いたい

Wi-fiカードを使うと電池の消耗が激しくなるということなのだが、今使っているカメラは「性能はあまりよくないが、とにかく電池のもちはよい」と評判のExilim EX-H10なので、それほど気にならない。

なおEX-H10にはEye-Fi連動という機能がついているのだが、PQI Air Cardには使えない。オンにしてもオフにしてもとにかくwi-fi電波は飛ぶようだ。なお、Lumix FX-35でも試したがカード自体は問題なく使うことができた。

IPアドレスをめぐる謎の挙動

使い方は簡単だと書いたのだが、どうにもわからない謎の挙動も見られた。まずMacbookでwi-fiを切り替えてデジカメを認識させる。デジカメにカードを入れてから最初に青い画像を消しておくと、そのあとは自動で接続してくれる。いたって簡単である。この時のIPアドレスは192.168.1.1になる。ここまでは良い。

ここで緑色の写真を消すとホットスポットにつなぎに行ってくれてクライアントとしてwi-fiにつながるはずである。しかしルーターを見に行ってもこのカードのMACアドレスも表示されないし、新しくIPアドレスを割り振った形跡がない。しかし、ここでiMacからMacBookをみるとFinderに新しいサーバー192.168.1.13というものができていた。これに接続するとなんとファイルがダウンロードできた。

しかし、これは変だ。MacbookがiMacとつながるということは家のwi-fiルーターにつながっているということなので、従ってCardからは切り離されているはずである。にもかかわらず、カードをみることができ、なおかつ二つのMacでIPアドレスが違っているのだ。iMacで192,168.1.13でつながっているからといってMacbookで192.168.1.13に接続に行ってもつながらない。Macbookはカードが192.168.1.1にあると思い込んでいるからだ。

UNIXやネットワークに詳しければ理由がわかるのかもしれないのだが、この挙動の意味がさっぱりわからない。

実は不良品交換に苦労した – PQIののんびりとした対応に悩まされる

一度動作してしまえば簡単なのだが、ここまで行き着くのが大変だった。最初に入手した製品が不良品だったのだ。Amazonの販売業者に連絡したが数日待たされる上に「マニュアルはよく読みましたか」という対応だ。

そこでメーカーに連絡してみたのだが、ウェブサイトにあるメールアドレスが間違っている。どうやらやめてしまった担当者のアドレスになっているようだった。そこで代表にメールを送ってみたが今度は不達にはならないが返事がこない。そこで電話をすると「電話で対応したい」という。

カードに不具合があるというと「着払いで送ってくれ」という。購入したものはPQI AIr Cardに16GBのメモリカードが付いているものだったのだが、手元にないから32GBで良いかという。別に構わないというと送られてきたのはPQI Air Card IIだった。

担当の人はいいい人なのだが、ウェブサイトの情報が更新されていなかったり(ファームウェアの情報が更新されておらずトップページからも飛べないので苦労している人がいるらしい)いろいろと問題がある。もし不具合のある製品を入手したら、遠慮しないでズケズケと要求を出した方が良いと思う。今回は「パッケージの封を開けてもらっても構わないので動作確認して送ってくれ」とお願いした。

カード自体は良いものだし、メモリカードの会社としてはそこそこ評判のいい会社のようなのだが、あまり日本市場に対しては熱心ではないように感じられた。製品としての出来は悪くないと思うのだが、この辺りがこの製品が日本で普及しない原因なのではないかと思った。

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