コメント欄で、中古でMacを買って、そこに古くから使っているハードディスクからコピーしたOSを使いたいのだがというコメントをもらった。これが古い所有者のAppleIDとコンフリクトしてロックされることはないかというのである。おそらくこれは心配ないと思う。

実例でいうとMacMini2010で作ったHigh Sierra(これはAppleからダウンロードして作った)をコピーしたSSDを作りそれをiMac2010とMacbook Air 2010にコピーして使っているが何の問題も出ていない。
これはHard OffでOSが入っていないものを買ってきた。どうやらOSのセットアップができないらしくOSがないというだけで少しだけ安くなっていたのだ。15,000円とちょっと高かった。どうやったのかはよく覚えていないが多分OS10.7を踏み台にしてアップグレードしたのだと思う。

MacBook Airは「起動するが電池が膨らんでいてトラックパッドが使えない」というものを買った。4,400円だった。OSは10.9が入っていたのだがそれを消して10.13をコピーした。電池を抜いてセットアップ完了である。
本当はアップデートを試したかったのだが途中で失敗して一度起動しなくなった。どうやらシステムクロックが初期化されると(電池が死んでいるので起動するたびに時計を合わせにゆく)OSのインストールやアップデートができなくなるようだ。
iMacは?マークが出るものを落としてきた。これも4,900円程度だったと思う。こちらはハードディスクを初期化してOSをコピーした。オークションで起動確認済みとなっていたと思う。

OS単位でログインできなくなってもハードディスクを初期化してしまえばMac自体は使うことができる。ただ前の所有者が持っていたデータなどはその瞬間に消えてしまう。つまり中古で買ってきたMacを使うことはできる。
これはガラスカバーが壊れていてアルミ枠がむき出しになっているので手製のカバーを作って磁石でくっつけて使っている。
Appleも中古転売を禁止しているわけではない。その証拠に手放す時にはIDなどを解除しておこきましょうという文章もだしている。ただやはり新品を買ってほしいのだろう。手放すMacの回収プログラムや下取りキャンペーンもやっているようだ。
ただ、こういう疑問が出てくる理由はわかる。古いiPhoneを買った時パスコードを何回か入れ間違えるとロック状態になることがある。いわゆるアクティベーションロック端末というやつである。おそらくMacでも同じことが起きるのではと心配している人はいそうだ。
ロックがかかったMacとはどんなものか
ではどんなMacでも使えるのかという話になるのだが実は使えないものがある。これもAppleのウェブサイトに記事が出ている。
第一のケースはファームウェアロックである。特定のハードディスクでしか起動しないようになっている。画像はAppleのウェブサイトのものを使っている。こうなるとパスコードを知らない人はハードウェア自体を使えない。

次は亡くなったMacを探すためにとりあえず誰も開けられないように遠隔地から鍵をかける機能を使った場合である。こういう画面が表示されるそうだ。

詳細はAppleのウェブサイトで確認してもらうと良いと思うのだが、ヤフオクなどで探す場合には起動画面が出ているものを探した方がいい。
- ハードディスクやSSDは入っていないが外付けハードディスクやSSDからの起動は確認できているもの
- 画面が表示できないものの外付け画面には画像が映っているもの
- 普通に起動できるもの
「本当に起動するかわからないMacには値段などつかないだろう」と思いたいのだが、リスクがあるMacでもかなり高い値段がついていることがある。おそらく複数の部品を組み合わせたりダメ元で起動してみて使える状態にして売る「転売屋さん」がいるのだろう。
こういう人たちとのせり競争に負けたくないと思い始めるとつい高値で起動しないMacをつかまされそうになることがある。まずは相場を確認して相場以上になりそうになったら降りた方がいい。また「仮に動かなかったとしても諦められる程度」の金額のものだけを購入するようにした方がいいのではないかと思う。中古ショップの通販などでもMacは買えるからだ。