Mac OS10.5とEOS Kiss Digitalを使ってリモートキャプチャー環境を作る

中古のEOS Kiss Digitalを購入してしばらく経った。CANONにはパソコンとカメラを連動したワークフローがあるのだが、カメラが古すぎると使えないことがある。そこでOS10.5を使ってリモート撮影環境を再構築する方法を調べてみた。

大まかにいうと、キャノンのインストーラーをハックしてインストールする方法(無料)と、ヤフオクなどでディスクを手に入れる方法がある。

多分、インストーラーをハックする方法はCANONは推奨していないし著作権にも触れる行為なのかもしれない。実際に日本語ではハック情報は出回っていない。そして、このやり方でセットアップできるのはIntel Macだけのようだ。PowerMac G4ではEOS UtilityはインストールできたがDigital Photo Professionalはインストールができなかった。PowerPCでフルセット揃えるためにはヤフオクで手に入れたディスク(20.2)が必要だった。OS10.5にはバージョン20の前後が対応している(#1)ということである。

また、アップデーターを使わずに、「EOS Utility 2.4~2.7.2」がインストール可能なEOS DIGITAL Solution Diskのバージョンは「18~21」でございます。(#1. キャノンお客様相談室)

まずカメラを準備するのだが、電池の持ちが悪いと電源をオンにしておけないので、ROWAあたりから新しい電池(BP-511)を購入しておくことをお勧めする。

手順は次の通りになる。

  1. まず、カメラが認識できる程度に古いEOS Utilityを入手する。EOS Kiss Digitalの場合には2.7.2までしか対応していない。
  2. 次にDigital Photo Professionalを入手する。
  3. これらが入手できたらセットアップする。

まず、EOS Utilityを入手する必要がある。カメラからソフトウェアを選ぶ画面からはデジタルソリューションディスクは手に入れられない、現在オンラインで手に入るデジタルソリューションディスクを入手するにはGoogleでデジタルソリューションディスクを検索する必要がある。カメラのシリアルナンバーを入れればこのパッケージは手に入れることができる。しかしこれだとEOS Kiss Digital向けのEOS Utilityは入手できない。バージョンが高すぎるのだ。

まずはヤフオクを探してみた。たまたま20.2を500円で手に入れたのだが、必ずしも古いディスクが手に入れられるとは限らないようだ。出回っているものには28.2が多いようである。EOS Kiss Digital向けのEOS Utilityは2.7.2が最高で、それ以降はサポートが打ち切られてしまっている。だから最新のソフトを入手しても、カメラが認識されない仕組みになっている。

EOS Utility2.7.2の「アップデータ」はあるのだが、実はこれがインストーラになっている。単にパソコンにEOS Utilityが入っているのかをチェックしているだけなのだ。そこで英語では「インストーラーパッケージの中のあるファイルを削除しろ」という情報がYouTubeで出回っている。良く考えてみるとユーティリティをダウンロードしてもカメラがないと使えないのだから、CANONが、プログラムを過剰にプロテクトしているのかがわからない。

もしEOS Utilityが入手できなくてもRemote Captureを使えばリモート撮影環境は作れる、この二つのソフトはそれぞれできることが微妙に異なっている。最

最初の画面がEOS Utilityだ。OS10.5を使ってパラメータをコントロールしながら撮影をしてDigital Photo Professionalに送っている。

次の画面はRemote Captureだ。こちらは操作できる項目には限りがあるのだが、ライブプレビューができない点を考慮したのかテスト撮影ができる。試し撮りをして露出がアンダーなら調整するなどということができるわけである。

さて、Remote CaptureはOS10.5に簡単にダウンロードできる。しかし、Digital Photo Professionalはインストールにコツがいる。こちらもアップデータしか用意されていないのでオリジナルディスクがない人は10.5.8にはダウンロードできないのだ。ただし、先行して入っているDigital Photo Professionalは「新しくても構わない」。そこで、まずOS10.11などの新しいOSにDigital Photo Professionalをダウンロードする。ソリューションディスクを展開すれば良いのだが、様々なバージョンがあるので検索してOSとの相性を確かめていただきたい。10.6から10.11に対応するバージョンが見つかった。

そして、これを「動かなくても構わないので」10.5が入ったIntel Macにコピーすると「インストールされた」ことになり、古いソフトをインストールできる。つまり、これもアップデータではなくインストーラだったのである。

ここまできて必要なソフトが揃った。ただし、古いソフトとカメラなのでライブプレビューができないという弱点がある。新しいバージョンと違ってフォーカスもパソコンからコントロールできないようだ。ファインダーを覗いて画面を確認する必要があるし、USBケーブルでカメラとパソコンを接続しておく必要がある。また、USB接続も1.0であり転送速度は必ずしも早くない。

それでもパソコンで写真を確認しながら撮影し直したりすることもできるので、カメラからいちいちCFカードを抜いてiPhotoなどに取り込んでからレタッチをするという手間はなくなった。USBの延長ケーブルなどを使えばスタジオ撮影などでは便利に使えるのではないかと思う。

古いバージョンのMacintoshにあったCanonのソフトウェアのまとめ

CANONのデジカメを中古で買うとソフトウェアがついていないことが多いですが、ネットを探すとソフトウェアのダウンロードができます。

しかしながら、CANONのソフトウェア更新情報はまとまっているとは言いがたく、サポートに連絡すると不明確な情報を告知されたりして却って混乱することもあります。

そこで自力で、CANONのソフトウェア更新情報をまとめてみました。ここに書かれていることを読むと次の二つのことができるようになります。

  • EOS Kiss Digitalなどの古いカメラを使ったシステムを古いバージョンのMacにセットアップすることができるます。
  • ImageBrowerEXを使ってCANONが準備するクラウドサービスにアクセスできるようになります。

ImageBrower EXをダウンロードしてCANON iMageGatewayにアクセスする

CANONのカメラを買うと、ImageBrower EXを含むアプリケーションが利用できます。ImageBrower EXを使うとCANON iMage Gatewayと呼ばれるCANONの作ったクラウドサービスに写真をバックアップできるようになります。しかしながら、CANONはずいぶん前に作ったインストーラーを今でも公開しているのですが、これを使ってもインストールができません。このインストーラーからではSilverlightのダウンロードがうまく行かないからです。Silverlightもディスコンティニューが決まっているようで、日本語での情報は探せません。実際にはGet Silverlightというサイトからダウンロードできるので自力でここからインストーラーを入手しておく必要があります。このページはマイクロソフトが運営している「正規版」です。まず、これをインストールします。

SIlverlightがインストールできたら今度はImageBrower EXをダウンロードします。Mac版はここからダウンロードできてEl Capitanでもインストールできるのですが、キャノンのサポートに聞くと「ImageBrower EXはEl Capitanには対応していないのでインストールできない」と言われます。ウェブブラウザーでやって欲しいと言われるのです。しかし、実際にはインストールができるので再度問い合わせると「できるけどサポート外なのでできないといいました」と言われます。

ImageBrowser EXをインストールするためにはキャノンのデジカメをMacにUSB接続しておく必要があります。EOS Kiss Digitalを使ってもImageBrower EXは反応してくれません。カメラとの接続に対応するEOS Utility2以降が対応していないからです。古いバージョンは配布されていないので諦めるしかないのです。しかし、アプリをインストールするための認証機としては利用できるので、iMage Gatewayは使えるようになります。EOS Kiss Digitalの写真の取り込みは「写真.app」を使うか「イメージキャプチャ」を使うと良いでしょう。

まとめるとCanon iMage Gatewayへのアクセス方法は3つあります。

  • Image Brower EXを利用する方法:Siliverlightを利用するので、Micorosoftが提供を止めると使えなくなる可能性がある。今の所、別々にインストールすことでIntel系のMacであればこの方法が利用できる。
  • Uploader単体でアップロードする方法:これが一番確実だが写真管理ができない。また単体でソフトウェアが手に入らないのでソリューションディスクを探し当てる必要がある。
  • ウェブブラウザーからアップロードする方法:CANONのサポートが推奨する方法。一番原始的だが一番確実とも言える。

Macのバージョンにあったソリューションディスクを入手する

Canonはデジカメ用のソリューションをまとめてDigital Solution Diskという形でまとめて配布しています。ダウンロードするためにはデジカメのシリアルナンバーが必要です。このディスクをインストールするとアップローダーなどがまとめてセットアップできます。ただし、この配布先がOSバージョンごとにまとまっておらず、Google検索から探す必要がありました。

このパッケージを使うと、デジカメのRAWデータを現像できたり、色調の管理が可能になるDigital Photo Professionalなどが利用できるようになります。しかし、お気付きの通りOS10.5以前には対応していませんし、EOS Kiss Digitalのような古い機種には反応しません。

OS10.5でCANONデジカメを利用するには

PowerPCを持っている人はOSを10.5にまでしかあげることができません。しかしそれに対応するソリューションディスクはないのでどうしたらいいのでしょうか。

一つ目の方法はリモートキャプチャを利用する方法です。OS10.2以降対応という古いものですがOS10.5でも起動できます。これを使うとEOS Kiss Digitalなどの古い機種のカメラと通信ができます。Macとカメラを接続して撮影された映像はMacに取り込まれます。

もう一つは古いデジカメやCANON製のスキャナについているImageBrowerを利用する方法です。ハードオフでCANOSCANのソフトウェア付きを見つけたのでそれを利用しました。スキャナは割と大切に扱われているのかソフト付きのものが多いです。500円くらいで入手できたりします。

実はスキャナとデジカメはつながっていてソフトを共通利用できるのです。Canon Image Gaatewayへの接続はできないようでしたが、カメラと通信をして写真を取り込んだり簡単な設定(所有者の名前を入れたり時間を合わせたりできます)をしたりということはできるようです。

古いOSのバージョンと古いカメラは相性が良いので余裕があるならば、専用の環境を構築するのも面白いかもしれません。MacMini G4はヤフオクで探せば3000円程度で入手することも可能です。