中古ショップには多くの中古Macintoshが売られている。高価な物は数万円するが、安いものは数千円だ。この文書ではMacintoshにあまり馴れていない人向けにどのようなことを調べればいいかを書いた。
Macintoshを見つけたらまず底面にあるシリアル番号を見つけよう。シリアル番号をAppleのサイトに入力するとモデルが分かる。
モデルは「iMac Late2006」のようになっている。ヤフオクにはMacBook(A1181)などとひとくくりになっている場合もあるのだが同じA1181にも違うモデルがある。モデルによって使えるOSが異なる。またジャンク遊びをしたい人は部品も異なることに気がつくはずだ。
例えば、iMac Late2006はシステム10.7が利用できるがiMac Early 2006はシステム10.6までしか利用できない。システム10.11が利用できるマックの条件はリンク先にある。また、MacBook 2006の部品はMacBook 2009では使えない。こうした細かいことは後々覚えるとしても「型式年式を覚えるのは重要」だということは知って置いたほうがいい。
なぜ、このような面倒なことをする必要があるかというと、価格とシステム条件が必ずしも一致していないからだ。Macintoshはマイノリティなので中古ショップで目利きができないのかもしれない。PowerPCのほうがIntelより高く値段設定されていたりする。
例えば次のような感じ。
- PowerPC G4 MacBook(システムあり) 21,600円
- PowerPC G5 10,800円(ハードディスク・システムなし・モニターあり)
- Intel Core Duo iMac 3,240円(ハードディスクあり・システムなし)
- Intel Core 2 Duo iMac 4,320円(ハードディスクあり・システムなし・間違えてCore Duoと記載されていた)
システム10.5までしか利用できないもの
システムによってできることは大きく異なる。PowerPCという一世代前のアーキテクチャのパソコンは10.5までしかアップデートできない。Chromeが使えずFirefoxも利用できない。TenFourfoxというモダンブラウザーを利用することになる。iOSとの連携はほとんどできない。
というと全く使えないようだが、PowerPC時代のソフトウェアが動作するというメリットがある。PowerPC時代のソフトは10.7から利用不能になった。
PowerPCでシステムが入っていないものは注意が必要だ。システムが高価なのだ。Mac OS X 10.5.6 Leopardがアマゾンで売られているが中古で9,000円近くする。最終的に10.5.8までアップグレードできる。アップデートは無料である。
PowerPCはOpenOfficeも利用できないので、古いバージョンのMS Officeを持っていない人には辛いかもしれない。逆に古いアプリを持っていて、修理できないMacintoshを持っている人にとっては安いPowerPCは貴重である。
システム10.6までしか利用できないもの
ChromとFirefoxのアップデートは受けられないので脆弱性が残る可能性がある。Chromeにアップデートしたら使えなくなったという情報がある。Sleipnirも使えないらしい。iOSとの連携にほとんど対応していない。あまり意味がないバージョンなのだが、ここからシステムの価格が安くなった。なぜかアマゾンで買うと高いのでAppleから直接買ったほうがよい。
Core Duoはここまでしかアップグレードできない。
システム10.7しか利用できないもの

現在、Chromeはダウンロード可能なようだが、アップデートは受けられないので、脆弱性が残る可能性がある。Firefoxもサポートが終了しつつある。代わりに10.7以降ではSleipnirというブラウザーが使える。一応保険として覚えておくとよさそうだ。Twitterがモバイル版で開いた。
iOSとの連携に対応しているが、システムによっては一部利用できない機能がある。人によって価値観は様々かもしれないが、10,000円以上するのにシステム10.7までしか利用できないもの(実際にそういうのがある)は買わないほうがよいと思う。
システム10.11が利用できるもの
最新のブラウザーが利用できるのだが、この手のものが格安で売られていることはほとんどないはずだ。新品を買ったほうがよいかもしれない。
システムが入っていないもの
ハードディスクがない製品が格安で売られていることがあるが、交換が面倒なことがあるので最初は避けたほうが無難だ。なぜかハードディスクからOSが消されているものもある。これも最初は避けたほうがいい。「場合によって」はリカバリーができないことがあるが最初はどの場合によって何がリカバリーできないかがわからない。結局使えなかったということになる。
10.11は無料なのだが10.11をインストールするために10.6以上のシステムがインストールされている必要がある。10.6は税別2,222円だ。ちなみに10.7も税別2,222円。
これを以前から持っていれば何の問題もないのだが初めて触る人はMacOSなんか持っていないだろうから結局その人は新しいOSのセットアップができないことがある。
その他に必要なもの
Macintoshはキーボードが特殊なので、別途キーボードが必要。中古屋では少し高くて1,000円くらいするものがある。マウスは家にあるWindowsPC用のものが使える。以外と落とし穴になるのが電源だ。Mac Miniの初期のバージョンは専用の電源が必要なのだがこれがついていないことがある。電源は必ず確認したい。またMac Miniにはディスプレイがない。メモリはAmazonやヤフオクで探すと意外となんとかなる。
MacとWindowsの違う点
MacはOSの使い回しができる。外付けのハードディスクにOSを入れると使えるのだ。ただし、PowerPCとIntel系(Core Duo, Core 2 Duoなどなど)の相互互換性はない。また、パーテーションを分けて2種類のOSを入れることもできる。また、TimeMachineを使えばバックアップも簡単なので、外付けのハードディスク(内蔵ハードディスクと同程度の容量を持ったもの)を準備すると良い。
ソフトがないという人
Intel系であればOpenOfficeが無料でダウンロードできる。ワープロ、表計算、プレゼンソフトなどの機能がついている。だがHighSierra以降はMacの純正品が無料でダウンロードできるようになったのでOpenOfficeはあまり使わないかもしれない。
古いMacOSには写真管理ソフトなどのグラフィックソフトがないのが難点だったのだが、3,000円で購入したキャノンのデジカメにプロ使用の写真管理ソフトが一式ついていた。このように工夫すると意外とソフトを買わなくてもなんとかなる。
作者について
Macを使って、写真撮影・管理、レタッチと加工、MIDI楽器を使った作曲、YouTubeに使う動画の撮影と編集などがやりたかった。お金がないので「古いMacを使ってどうにかしよう」とヤフオクなどを漁り始めた。
だんだんガジェットMacを物色すること自体が楽しくなり、家に使いもしない古いMacBookなどが溜まりつつある。MacBookだけで、MacBook Late 2007, MacBook Early 2008, Late 2008, EarlyかMid 2009, MacBook Air 2010がある。どれも古いものばかり。
時々短いiMovieで加工したYouTubeビデオなどを上げているが、まだ編集の仕方がよくわかっていない。