Hardoffでキャリブレータを見つけた。500円だったので迷わずに買ってしまった。この手の製品はいつも手に入るというものではないのであるときに買っておかないとすぐになくなってしまう。
ちなみに現在はSpyderXという製品が売られている。OSは10.10以上が対象だそうだ。つまり古いMacだと逆に中古品を探してこなければならないのである。

使い方は非常に簡単でソフトウェアをインストールし、USBにセンサーをセットし、あとはソフト任せで計測するだけである。
結論から言うと非常に使いやすく有益な投資だった。使ったのは次の環境だ。Spyder2Expressは付属CD-ROMからインストールし、Spyder3ExpressはDataColorのウェブサイトからダウンロードして使った。オフィシャルでは10.7までしか使えないことになっているが実際には10.11(El Capitan)でも使える。
- PowerMac G4 (10.3) – Spyder2 Express
- MacMiniG4 (10.5) – Spyder2 Express
- MacBook Early 2008 (10.5) – Spyder3 Express
- iMac Mid 2007 (10.11) – Spyder3 Express
「非常に使いやすい」と思ったのは期待値があまり高くないからである。カラーマネージメントのレビューを見ると「プリンターとマッチングしたい人は使わないほうがいい」と書いている。もっと高いソリューションを買ったほうがいいそうだ。Amazonのレビュー(2つしか付いていないが)の評価も芳しくない。色温度もガンマも選べない。デジカメウォッチの記事は2005年になっている。
さらに計測終了画面も「感覚的に」わかるだけでガンマカーブのグラフを出してくれるというようなことはない。つまり厳密にどうなっているのかということは実はよくわからない。現在のSpyderX用のソフトだとモニターのプロフィールもきちんと出してくれるそうだ。
ではなぜこれがいい製品だと思ったのかというと「ある程度プロセスを自動化してくれる」からである。中古Macをたくさん抱えているということは複数の環境の調整が必要だということだ。ところが調整をする人にクセがある上にだんだん疲れてくるために実は設定がバラバラになっている。新しいセッティングで見てみるとシャドウの部分がくっきり見えるのでびっくりした。今まで潰れていたのだ。
実際にやってみると、写真がものすごく鮮やかになっていて「眩しいくらいだ」と感じた。昔からMacを使っているので古いCRT(ブラウン管のこと)のフラットな色彩に慣れているのだろう。これを調整してもらえるだけでもものすごく管理が楽になる。その意味では「10,000円を超える価格」では絶対に買わなかっただろうなと思うのだが、なにせ500円なので満足度が高いのである。
結局、まずはオートで補正をした上で色温度だけは改めて補正した。