モニターごとの色を揃える

MacBookやモニターをたくさん購入した。そうなるとそれぞれの色を揃えた方が良いのではないか?と思うのだがどうやっていいかわからない。

モニターが勝手に色を変えている

きっかけはモニターの色合わせだった。黄色味がかかっているというモニターを500円で購入して来たのだが、実際にはブルーカットのフィルターがかかっているだけだった。この状態ではいくらカラーマネージメントをしても意味がない。

気になってONKYOのLA21TWというモニターを調べて見たところACRというモードが選べることがわかった。ソフトウェア的にコントラストを上げてくれるのだという。sRGBモードにすると無効になる。

またWACOMのDTIー520という液晶タブレットは白っぽい画像になっていた。これは経年劣化だから仕方がないと思っていたのだが、実はタブレット側でカラーマネージメントされていて、これを切ったらよりきれいな映像が映った。

モニターごとの調整は一旦切った方がいいと学んだ瞬間だった。

MacBookの液晶パネルが意外としょぼいことに気がついた

次に気になったのがMac側の液晶モニターである。A1181(ポリカーボネート)とアルミユニボディのモデルを持っているのだが、平べったく白っぽい映像になる。

調べて見たところMacBook Late 2007に使われている液晶パネルはLTN133W1-L01というものだった。コントラストが1:300しかなく視野角も狭い。Macというとグラフィック高性能という印象があるのだが、意外としょぼいだなと思った。次にアルミユニボディモデル(Late 2008)のパネルを調べてみた。N133I6-L02というCMOという会社のものだそうだが、これも視野角は狭くコントラストも1:500だった。A1181と比べるとまだコントラストがくっきりと見えはするものの、やはり「ちょっとなあ」という感じだ。

とはいえiMac mid 2007に使われているLM201WE3-TLF1も1:800とそこまで高くない感じである。

ちなみに「これはちょっとしょぼいなあ」というCOBYはAUO M185XTN01.0というパネルを使っている。1:700である。テレビなのに視野角が狭い。どうもノートPC用のパネルを流用している感じである。

最も優秀だったのはMV190E0M-N10というBOE製のパネルを使ったIO DATAのノングレア液晶だ。視野角がほぼ180度あり(つまりどこからでも見える)コントラストも1:1000である。確かにこれで写真を見るときれいに見える。ADSという高性能のパネルを使っているのである。

それでは一度色を揃えて見ましょう

とここで一度色を全部揃えてみようということになった。Spyder2という昔のキャリブレーション装置を持っている。機能はかなり限定的でガンマ2.2固定/ホワイトポイント6500k固定でプロファイルは1つしか作れないのだが目視で合わせるよりもマシなはずだ。

最初に悩んだのがどう色を揃えるかということだった。結局、最も信頼できそうなモニターでカラーレタッチをして「どの程度色が再現できるか」を見ることにした。本来なら「カメラそのものの色を」と思うのだが、CANON EOS Kiss X4はsRGBとAdobe RGBの二つから色空間を選びjpegにする時点で補正をかけるという感じになっている。この辺りをちゃんとやりたければカメラでRAWデータを持って来てPhotoshopかDigital Photo Professionalで現像する。

オレンジ色と空の青さを強調して見た。
また背景が錆びていているのだが錆びの色がきれいにみえることもポイントだ。
薄いピンク、肩のあたりの陰影、背景のグリーンがきれいに見えているかがポイントだ。
グリーンは少し強調してある。本当はもっと薄い色のはずである。

手順は次の通りだ。

  1. Spyder2をUSBポートに差し込む。
  2. モニターでメインモニターに設定してキャリブレーションをスタートする。
  3. 名前が指定できないので複数モニターがある場合は終わった時点でカラープロファイルの名前を変更する。
  4. 古いプロファイルを消去してゆく。

実際には昔作ったカラープロファイルが複数保存してある。ディスプレイキャリブレータアシスタントを使って目視で合わせているのであてにならないものがたくさん含まれているのである。さらにOSを複数のMacで使いまわしたりしているので、実際には過去のプロファイルをお掃除するのが一番大変だった。

完全に合わせきることはできないものの隣り合ったモニター同士でグレーの色調が違っているものもある)目視で決めるよりは簡単だというレベルにはなったと思う。

けっきょく、ターゲットになる写真を準備せずに「ただ色を合わせましょう」では本当にあっているのかそれともあっていないのかということはよくわからない。つまりターゲットになるカラープルーフを準備するのが、キャリブレーション作業では一番重要なのかもしれないと思った。

実はカラーマネージメントしていないモニターに合わせるのが重要なのかもしれない

ここまではお気付きの通り「色を合わせること」にばかり着目して来た。だが実は色合わせをしていないモニターでどう見えるかということの方が重要なのではないかと思った。

Photoshopの[ビュー]の下に[校正設定]という項目がある。ここでsRGBを選んだ上で、色の校正をオンにすると色が褪せて見える。これまでガンマ2.2のモニターで鮮やかに映っていたものが急に褪せるように見えてどきっとする。実はこれは色合わせしていないモニターをシュミレートしている。

実際に別のMacでモニターを「sRGB IEC61966-2.1」に色合わせするとモニターが色調補正されていない状態になる。モニター側も色調補正していない場合、これが全く色合わせしていない状態になる。つまり、多くのユーザーはおそらく色調補正しないままのデフォルトで見ている。さらにカメラがsRGBで記録するネイティブの状態もこれに近い。

つまり、相手のプロフィールを知ることで「相手にどういう状態で見えるか」を適切に再現することができる。印刷所に回す場合にはあらかじめプロファイルを仕入れておいて色構成した状態で確認すべきなのである。

色々触って見ると面白いのだが

ということでモニターを色々と比較したり設定を変えて見たりすると様々なことがわかって面白いのだが、各社が独自に色補正技術を持っておりそれぞれが独特の名前をつけているためわかりにくくなっている印象がある。

例えばコントラスト補正にACRという名前がつけているメーカーがある。またIO DATAは精神的ストレス等の心身トラブル症状を「VDT症候群」というところからストレス軽減機能にVDTモードというわかりにくい名前をつけている。まるでモニターがVDTを促進するかのようだが実は逆でブルーライトのカットなどをやっている。これがわからないと「なんとなく黄色っぽい壊れたモニターだな」としか思えないわけだ。WACOMはモニター側でかなり色補正をしているのだが「ダイレクト」というモニター側の色補正を切るモードがある。ただしマニュアルには記載が一切ないので一体なんの意味だかが全くわからない。

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