2022年のAppleイベントで弁当箱のようなMac StudioとStudio Displayがセットで発売された。
Mac StudioはM1 MaxかM1 Ultraと呼ばれるチップが入っていてビデオ編集や3D編集のスタジオで使えるような豪華な仕様になっている。これとセットで発売されたStudio Displayも5K(5120×2880) 27インチという豪華な仕様だそうだ。
中でも興味深いのがStudio Displayに入っているA13 Bionicというチップだ。CPUやメモリなどを統合しておりSoCと呼ばれているらしい。
現在売られているPro Display XDRは582,780円だが今回のStudio Displayはそれより安価な199,800円なのだそうだ。だがそれでもM1 iMacと上回る値段である。
今回注目を集めているのはこのSoCの過剰さだ。今の所フロントカメラのセンター処理や空間オーディオなどに使えるという説明になっている。Dolby Atmosと6スピーカーに対応しているという。だが、これだけではいかにも過剰なチップである。今後このSoCをつかってAppleが何をやろうとしているのかに注目が集まる。
これくらい優秀なチップだとそのままiMacとしても機能しそうなものだ。だがMacを外付けディスプレイとして使うことができるターゲットディスプレイモードは2014年までに発売されたiMacをHigh Sierra以下で利用しないと実現することはできない。このためiMacの対応OSアップデートが終わってしまうとiMacは単なる粗大ゴミになってしまう。iMacはiMacで売りたいしディスプレイはディスプレイで買わせたいというAppleの目論見が透けて見える気がする。