Logicool C270nはどれくらい使えるWebカメラなのか

LogicoolのC270nというWebカメラを買った。今回はこのカメラがどれくらい使えるものなのかを他のWebカメラと比較する。

総論

価格の割にはとても使いやすいカメラだが、直射日光などのがあたるとキメの粗さがでてしまう。MacMiniのようにマイクもカメラも付いていないMacと使うとUSBポートを一つだけ埋めるので便利である。ただし、最近のカメラ付きMacを持っているならわざわざ買い換えなくてもいい。

左がc270nで右がELECOMのWebカメラ

昔の外付けWebカメラよりはとても使いやすくなっている

これまではハードオフで古いカメラを買っていた。確か500円程度で買ったものと思う。今回はヨドバシカメラで2,000円で購入した。過去のポイントが残っていたため実質は1,500円だった。ヨドバシカメラは価格が置き換わっていないことがある。今回も3000円の値札が付いていた。ヨドバシオンラインなどで価格を確認していったほうがいい。おそらく値札の張替えが追いついていないのだろう。Amazonでも価格が変動する場合があるようである。

  • Buffalo BSW20K04H:2008年3月ごろに発売されたもの。通常の光ではそれなりに映るのだが暗所には極端に弱い。
    • マイクはついていないためMacMiniのようなマイクもカメラもないMacを使うとUSBマイクを別に準備する必要がある。MacMiniはライン入力マイクには対応していない。
  • Elecom UCAM-DLA200:2011年11月ごろに発売されたもの。ガラスレンズを使っているので映像はクリアだが動きにはとてつもなく弱い。据え置きで残像が出ることはないがカメラを動かすと残像だらけになる。さらに暗所では全く動きにはついてゆかなくなる。ガラス製なので焦点距離を取る必要があり縦に長い形になっている。
    • ドライバーに問題があるようでQuickTimeのでキャプチャーしようとすると16:9に誤認されてしまう。実際は4:3のようだ。
    • マイクはついていないためMacMiniのようなマイクもカメラもないMacを使うとUSBマイクを別に準備する必要がある。MacMiniはライン入力マイクには対応していない。
  • Logicool C270n: 2019年4月発売。センサーの感度は非常に高い。直射日光の下だと高すぎるため肌のキメの汚さがそのまま出てしまう。一方で暗所には強くLED電球1つでもきれいな映像を映し出すことができる。
    • 調整はハードウェア側でなされているためソフトウェアで調整がきかない。QuickTimeでキャプチャーすると16:9になるがソフトウェア(今回はQuickCameraを使った)によっては4:3で映像出力される。
    • ノイズキャンセル付きのマイクが内蔵されているためMacMiniのようにマイクもカメラもついていないMacで使うのには向いている。
    • ユニットは極めて薄くなっているがそれでも限界はある。おそらくハードウェア側で暗所対応などをしているのではないかと思われる。このためどうしても薄型のモニターなどと一緒に使うと出っ張りが目立ってしまうというレビューもあった。
    • さらにレビューを見ると「突然壊れた」という評価もある。安い商品なので耐久性には問題があるのかもしれない。
    • 三脚穴はついていないが据え置きもできる。
据え置き型カメラとして利用することも可能
カメラ台は自作したほうがよさそう……

Macの内蔵カメラと比較してC270nの性能はどうか

明るいところであればMacについているカメラとそれほど性能は変わらない。C270nはハードウェア側で画像を調整してしまうので明るくなりすぎる傾向がある。問題は暗い場所で使った場合である。

  • iMac Early 2009: 暗い場所ではそれなりの暗さになる
  • MacBook Early 2009: 暗い場所ではそれなりの暗さになる
  • iMac 2010: 明るい場所では適切な光のコントロールとなりLED電球1本という状態でもそれなりにきれいな画像が得られる。
  • iPad 3(2012年発売): 明るい場所では適切な光のコントロールとなりLED電球1本という状態でもそれなりにきれいな画像が得られる。

どうやら2010年ごろに技術革新があったようだ。MacやiPadはプロセッサをカメラユニットから離して置くことができるのでユニット自体は小さくできる。一方でC270nは全ての機構をカメラ側に置かなければならない。このためMacについているカメラのほうが有利であるのは間違いがないだろう。

YouTubeライブなどに使えるか?

おそらくこれくらいのカメラを使えばそれなりの映像は得られるように思える。外付けカメラなので台を作れば画角を変えることも可能だろう。ただ使っているうちにもっといいカメラと音響が欲しいと思うようになるかもしれない。入門用には使えそうなのでYouTubeで収益が上がるまでの当座のソリューションとしてはありなのかもしれない。

一眼レフを引っ張り出してきて動画撮影して取り込むという苦労と比べれば気軽に映像配信ができそうだ。

結論

2010年ごろに製造されたMacを持っているなら別途カメラを準備する必要はない。一方でMacMiniのようにマイクもカメラもついていないMacを買ったのであればC270nはかなりリーズナブルで必要十分なソリューションになるだろう。これよりも良いカメラも10000円以下で買えたりするのだが、おそらくWeb会議くらいだとオーバースペックということになるのではないかと思う。


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