マイクロフォーサーズを買って後悔する人・しない人

安いカメラを集めておりマイクロフォーサーズ企画というものがあると知った。だが、中途半端な知識でマイクロフォーサーズを選ぶと後悔する。このエントリーではマイクロフォーサーズを買って後悔したことについてまとめてみたいと思う。

まずいい点(メリット)をおさらいしておく

まずいい点を書いておく。

  • マイクロフォーサーズは持ち運びの利便性を前提に作られている。センサーサイズが小さいため同じ望遠レンズでも小さく仕上げることができる。
  • APS-C一眼レフ、フルサイズ一眼レフカメラを持っていると「本格的に写真を撮影する人」に見えてしまう。ところがマイクロフォーサーズは小型であるため撮影をやっていても街に馴染む。例えば街中でムービーを撮影したい場合などは周りを警戒させることなく自然なリアクションを引き出すことができる。
  • センサーサイズが小さいため背景がボケにくい。周辺情報まで含めて記録を取ることができる。
  • 比較的安い価格で近撮から遠撮までカバーできるシステムを構成できる。

比較的遅く作られた規格なのでムービー機能が充実している。気軽にムービー撮影したい人には非常に向いたシステムだと言えるだろう。

あまり心配しなくても良かった点

次にあまり心配しなくて良かった点を書く。

小物を撮影するときなどはコンデジに比べるときれいな後ろボケが得られる。さすがにCANONのAPSセンサー特ラベルとボケ具合は落ちるのだが許容範囲だ。センサーサイズが小さいと暗所に弱くノイズにも弱いとされている。確かに初期型のカメラはやや暗所に弱い印象がある。例えばOlympus E-PL1sはやや暗所に弱かった。この暗所に弱い傾向はその後解消されてゆく。Lumix GF-6やE-PL3はそれほど暗所に弱いということはなかった。

DMC GF-6 x Olympus標準ズームレンズで撮影した
CANON EOS X4とF1.8単焦点レンズの組み合わせ

後悔した点

「安物買いの銭失い」にしないようにしたい

お金があればレンズは選べるのだが……

標準ズームレンズで済む人はそれほどレンズのお金については心配しないでもいい。しかし望遠ズームレンズになると話は別だ。CANONのEFマウントやミノルタ・SONYのAマウントのようにフィルム時代のレンズを流用するということはできない。

次にオリンパス製品には問題が多い。まずレンズだが、望遠側に「レンズを確認してください」というエラーが起きる場合がある。ケーブルが切れかけており動作を繰り返すと本当にケーブルが切れて操作不能になるというオリンパス特有の持病だ。

さらにボディ側にも手ぶれ補正機能が壊れたカメラがジャンク品として売られていることがある。

明るいところで広角の写真を撮影する分には問題がないのだが、これでは本来のレンズ交換式のメリットが得られない。レンズ交換式のメリットを享受するためにはある程度の予算を見込むべきだろう。

とりあえず分解して見た。華奢なフィルムケーブルが使われておりこれが折れたことがわかる。

安くレンズを購入したくてヤフオクで「望遠側でレンズが認識されません」というものを落札した。だが、しばらく使っているうちにケーブルが内部で破断されてしまった。

フレキケーブルが断線しかけており、そのまま動かし続けていると本格的に断線してしまうのだ。

これを避けるためには「望遠側に回さない」という工夫を行わなければならないのだが、さすがにこれでは不便すぎる。


そのあとボディキャップレンズと呼ばれるものを使っていた。これはかつてAmazonで安価で手に入れることができた(確か3,000円以下だったと思う)のだが、カメラの性能を活かしきることができない。結局販売は中止されたようだ。

Lumix GF-2とボディキャップレンズ

ボディキャップレンズはカメラと一切通信はしない。このためカメラ側で色調・光量補正などは一切してくれない。センサーに映ったものがそのまま記録される。

性能としてはコンデジよりも劣る印象である。

ただしムービーは別だ。普段の景色を漠然と記録する程度なら特にフォーカスにこだわる必要はない。そこそこ楽しいムービーが気楽に撮影できる。

現在はフィッシュアイ(魚眼)だけが売られているようである。9,000円近くの価格がついている。


ジャンクレンズは豊富に売られている

さすがにこれはないなあと感じ、ハードオフのジャンク棚で「認識されません」と書かれているレンズを複数見つけた。カメラを持参して使ってみたところ写真は撮影できた。だが、やはり望遠側ではレンズが認識されなくなる。このまま調子に乗って望遠側に回し続けると突然使えなくなることは明白だ。そもまま広角側で使う前提で買ってきた。とりあえずコレクションしているカメラを使える状態にしておきたいだけだからだ。

結局2本購入したのだが一本は1,600円で一本は2,200円だった。

結局辿り着いたのはPanasonicの組み合わせだった

安いレンズを買い漁っても後悔するだけだと感じ、結局LUMIX GF2、LUMIX GF6と14-42mmレンズを組み合わせて使うことにした。標準ズームレンズとして使われていたようで探すと5,000円程度で売られている。

レンズと本体のメーカーは揃えた方がいい。オリンパスは本体側に手ぶれ補正が付いており、PanasonicのLUMIXはレンズ側に手ぶれ補正がついている。壊れにくいのはPanasonicの方式のようである。家電としてもPanasonicの方が使いやすい。GF-2の段階でタッチスクリーンに対応しており自動でフォーカスする対象を変えることができる。

初期型に限れば、Panasonicの組み合わせの方が使いやすく壊れにくい

マイクロフォーサーズのカメラはセンサーサイズが小さいため「持ち運び安く同じ性能のレンズであれば小さく作れる」というメリットがあった。またPanasonicの場合は特に家電として使いやすいものも多く難しい操作方法を覚えなくてもすぐに使い始めることができる。コンデジのように使い始めて、気に入ったら後でレンズを買い足すということもできるだろう。

ただしジャンクレンズや本体が売られていることも多い。安いからという理由で手を出すと却って「こんなはずではなかった」と後悔するのかもしれない。

ではどのようなカメラが後悔しないのか?

最後に「できるだけ費用を安く抑えたい」という人に向いているカメラについて考えてみた。スマホでは得られないボケ感が欲しいという人にも参考になる情報だと思う。いずれにせよ次の4要件がある。

  • レンズやバッテリーが入手しやすいこと
  • 本体の値段がそれほど高くないこと
  • レンズが豊富で安いこと
  • ソフトウエアが安く手に入れられること

レンズやバッテリーが入手しやすいカメラ

レンズが豊富なCANONの一眼レフ

もっとも後悔が少ないのはフィルムカメラ時代のレンズが使えるCANONである。性能は申し分なくEOS Kiss X3以降は動画にも対応している。ボディが若干高かったとしてもレンズの入手にストレスはない。

中古品にはバッテリーが消耗しているものが多いが最も古いEOS KissのバッテリーであってもAmazonで豊富に手に入る。おそらくジャンクカメラ遊びで最も使いやすい上に実用的なカメラだろう。

スマホとの違いが最も出るのがEF 50mm F1.8という明るいレンズである。撒き餌レンズと呼ばれている。このレンズで交換式レンズの良さを知った人が他のレンズにも手を出すようになることから命名されたそうである。

CANON製品の最もいいところはおそらくソフトウエアまでを含めたソリューションを提案しているところだろう。本体のシリアルナンバーさえわかればソフトウェアのダウンロードは無料なのでカメラを探す場合には必ずシリアルナンバーのわかるものを入手したい。

Minoltaのレンズが使える世代のSONY製カメラ

スティル撮影に向いていると思うのはα-100だ。初期型のカメラはMinoltaのレンズが使える。CANONの初期型は手ぶれ補正がついていないのだが、この世代のカメラには手ぶれ補正がついている。このためちょっとしたブツ撮り(物品撮影)のために三脚を据え付ける必要がなく便利だった。ただしフィルム時代のカメラは広角撮影には対応していない。

SONYの格安カメラのデメリットは二つある。初期型のαシリーズには動画撮影に対応していないものが多い。さらにCANONのような無料のソフトがない。

一方でα100の時代からボディ内手ぶれ補正が入っている。暗所には弱いが手持ちの物撮りなどに大活躍する。

なおSONY Aマウントにも撒き餌レンズがいくつか準備されている。例えば35mm F1.8, 50mm F1.8などがある。

どうせ揃えるならそれなりに投資をしたほうがいい

さて、ここまでマイクロフォーサーズのカメラの悪口を書いてきたのだが、この記事を書いてから少し考え直したことがある。最初はジャンクカメラを狙っていたのだが少し投資をしたのである。

Wi-Fi機能

この記事を書いてからWi-Fi機能つきのLUMIX DMC-G6を手に入れた。液晶パネルに持病があり取り出して傾けると画像が映らなくなる。落下痕があるので落とした時に調子が悪くなったのだろう。このカメラはスマホとの遠隔操作が意外と使いやすかった。またカメラで撮影したらWi-Fi経由でファイルを転送することもできる。細かいものを撮影してからパソコンに取り込むのが楽になった。

実は近接物撮りに向いている

撮影したものの転送が楽になると使う機会が増えた。するとマイクロフォーサーズカメラは実は近接物撮りに向いているということを発見した。意外と後ろがボケてくれる上に暗いところの描写もそれほど悪くなかった

これくらいなら十分に使える範囲だ

手ぶれ補正

マイクロフォーサーズ規格を出している会社は2つある。PanasonicとOlympusだ。Olympusはフォーサーズ規格時代から「とにかく小さくすれば売れるんだ」と宗教めいた信念を持っていたようだ。このためレンズから手ぶれ補正機能を除き本体側で対応することにした。つまりPanasonicカメラで手ぶれ補正を効かせるためにはレンズとボディのメーカーを合わせる必要があるのだ。

結局ヤフオクやハードオフでは格安中古品が見つからなかったのだが、意外なところで5000円のレンズを見つけた。それがAmazonの中古品販売である。2種類の古い標準レンズがある。

014045と014042だ。最初に14mm-45mmの標準ズームレンズが作られ、のちに小型化・廉価版の14mm-42mmがつくられた。このうち014045は9000円台で売られているのだが014042はなぜか5,000円台の中古品がある。早速買ってきてG2に装着することにした。

もともとPanasonicは家電メーカーなので光学系より電子技術で勝負したいのだろう。それを実現するためにはそれなりに投資をしたほうがいいということになる。それなりにお金をかければそれなりのものが手に入るという当たり前と言えば当たり前の結論になった。

CANONの一眼レフに比べると最初の投資金額はどうしても大きなものになるのだが、最新型に比べると投資額を低く抑えられるということになる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です