ダブルズームキットの一眼レフカメラを買うと後悔するのか?

スマホを卒業してデジタル一眼カメラを手に入れたいと考えている人は多いだろう。まず最初に狙いを定める。そこで次に考えるのは「これを後悔しないかな?」ということだろう。そこで今回は2023年にもっとも標準的と考えられるCanon EOS Kiss X10を例に「どのセットを買うべきか」を考えてみた。

おすすめはボディ+標準ズームレンズ

Canon EOS Kiss X10はアマチュアが買うことができる最新の機種である。この上位にEOS Kiss X10iと呼ばれる機種がある。EOS Kiss X10をAmazonで調べてみたところ次のような価格設定になっていた。

  • ボディのみ:77,800円
  • ボディ+標準ズームレンズ:85,800円
  • ボディ+標準ズーム+望遠ズームレンズ:117,294円

まず、結論から言うと「ボディ+標準ズーム」がいいのではないかと思った。ボディのみとの差額が8000円程度だ。レンズ自体は中古で5,000円程度で買えるのだが、どっちみち最初にレンズがないと写真が何も撮れない。わざわざヤフオクやカメラのキタムラなどを探し回って買い足すなら最初から持っておいた方がいい。

そもそも最初は「何が標準」かわからないだろう。大抵なんでも使えるズームレンズということで18-55mmというレンズが売られている。こういうレンズは50mmレンズが標準とされるのだが、CANONのAPS-Cはレンズの数字を1.6倍するので28mm-88mmをカバーするレンズという意味になる。だが、そもそも最初はAPS-Cとか50mmなどと言われてもなんのことだかわからないはずである。実際に撮影してみてやっと意味がわかるのだ。部屋の中のものが撮影できてなんとなく遠くのものが大きく写せる程度というかんじのレンズである。

CANONだとソフトウェアのお金は考えなくていい

そもそもなぜCANONなのかと言う点を説明しておこう。理由は二つある。

まず、新品だろうが中古だろうがCANONのカメラを買うと画像が編集できるソフト(Digital Photo Professional)などが無料で手に入る。さらに30,000円程度でMac(2023年現在だとBig Surが動くものが必要なのでMacMini 2014が最も安価なはずだ)を買うと動画編集ソフトもついてくる。ソフトウェアに使うお金はとりあえずは考えなくていい。実はカメラだけ買ってもレタッチや編集ができなければ機能を十分に生かし切ることができない。

CANONだと「何かやりたくなった時」に中古レンズが豊富にある

次のCANONをお勧めするポイントは中古レンズの豊富さである。ジャンクを含めてレンズが豊富に流通している。このため例えば望遠レンズを試したいとなった時に選択肢が割と豊富なのである。ちなみにジャンクレベルでいうとCANONとMINOLTAのレンズが豊富に手に入る。MINOLTAレンズはSONYのAマウントで使える。

望遠ズームレンズより先に買っておきたい明るいレンズ

問題は望遠ズームレンズが入ったダブルズームキットだ。差額が4万円もする。

  • 中古で状態のいい望遠レンズが10,000円程度で手に入る。
  • そもそも運動会や野鳥撮影など限られたシーンでしか使わない。

スマホを卒業する時におそらく多くの人が「背景が綺麗にぼけた写真が撮影したい」と思ったはずである。この時に使えるのが「明るいレンズ」である。明るいレンズとはF1.8とかF2.8などのレンズを意味している。F値が小さいほどたくさんの光を集めることができる。シャッタースピードが短くて済むのできれいなボケが得られるようだ。

CANONのEFマウントやEF-SマウントなどではEF 50mm F1.8 IIと呼ばれるレンズがある。このレンズは標準ズームレンズキットしか持っていないと言う人が新しくレンズを買うことを期待して作ったレンズである。たくさん作られたために5,000円から10,000円程度で手に入る。Amazonで中古レンズを見たら価格は6800円だった。ちなみに現行品は50mm F1.8 STMと呼ばれるレンズである。STMはオートフォーカスが静かに回ると言う意味である。ムービーを撮影する時に「ギコギコ」と言う音が入るのを防ぐことができる。新品でも16,800円だった。

それでも将来野鳥が撮影したくなるかもしれない

それでも「将来的に野鳥が撮影したくなるかもしれない」という人がいるだろう。ハードオフで100mm以上のジャンク望遠レンズが1,000円とか1,500円程度で売られている。少しカビが入っていたりして太陽に向けて撮影すると画面が少し白くなったりする。さらに手ぶれ補正機構(CANONではISという)が入っていないため動画を撮影すると画像がブレる。

ジャンクの望遠レンズでもこの程度なら楽勝だ(CANON EF100-200mm)

このレベルのレンズを買ってみて「これは使うな」となったら本格的なレンズを買えばいいと思う。ちなみに最初に買うレンズはEFS/IS 55mm-200mmがいい。現行品はオートフォーカスの音が静かなSTMレンズで中古価格は16,500円だった。新品で購入すると45,000円になっている。STMではないバージョンは中古で10,000円程度で手に入る。

STMなしレンズだと、小さくカツカツという音が入っている。
STMだとおそらく手ぶれ補正機構のカツカツという音がなくなる。

「10万円は高いなあ」という人のための選択肢

さて、10万円を出すのはさすがになあという人もいるだろう。そんな人におすすめなのが中古カメラである。実はEOS Kiss X4という昔のカメラを使っている。セットで揃えてだいたい2.5万円だった。

  • カメラ本体6,600円
  • 標準ズームレンズ3,300円
  • 望遠ズームレンズ10,000円
  • 明るい単焦点レンズ5,000円

EOS Kiss X4でできないこと

まず最新版と違ってできないことを書いておく。

  • 動画撮影時に「フォーカスを追う」ということができない。つまり一度フォーカスを合わせると買えられない。
  • Wi-FiでカメラをPCに接続できない。
  • リモートシャッターが5mまでなので50mmのレンズを使って全身を収めた自撮り写真が撮れない。

逆に言うと気軽に写真撮影する程度ならこの程度でも十分である。きれいに後ろボケした写真を撮影することできるし、Full HDで野鳥動画を撮影することも可能である。

おそらくこのセットで最も後悔する人はパソコンを持っていない人だろう。有線接続でPCに取り込んで画像を切にしてからSNSに上げているのでこれでもかまわないわけだがスマホしか持っていない人はちょっといらいらするかもしれない。

一眼レフカメラの最大の落とし穴は「大きすぎること」

さてここまで「一眼レフカメラ」のいいところを書いてきた。ところがやはり落とし穴はある。最大の落とし穴は「カメラバッグを持ち歩く必要がある」と言う点である。このため買ったけど持ち歩かないと言う人もいるかもしれない。

ところが個人的にこの「大きすぎる」後悔はしなかった。最初に購入したカメラはEOS Kiss Digitalというカメラだった。3000円程度で入手したと思う。600万画素程度でバッテリーパックを1000円程度で購入した。レンズはジャンクレベルだと純正品の標準ズームレンズ(28mm-80mm)が500円から1,000円程度で売られている。つまり5000円程度で始められるのだ。これで始めて「まあ使ってもいいな」と思ったので6600円のカメラを買うことにしたのだ。

ちなみにこのカメラは動画が撮影できない。またMacとの連携があまりできない。カメラが古すぎて最新のソフトウェアに対応していないからである。

一眼レフを安く手に入れてサブカメラを手に入れるという選択肢もある

動画が撮影できて持ち運びも苦にならないとなると次の選択肢はマイクロフォーサーズカメラかコンデジになる。重いカメラを持ち運びたくない時にはコンデジだけを持って出かける。また荷物を小さくしたい時にはマイクロフォーサーズカメラが選択肢になる。

レンズが明るい高級路線のコンデジ:NIKON P300
ギリギリ持ち運びできるLUMIX GF-2
本体は3300円だった。レンズは中古としては少し高級品で4500円程度。
手ぶれ補正が壊れたカメラが多く出回っているOlympus PEN LITEシリーズ。
これは手ぶれ補正が生きているE-PL3。本体1000円+レンズ1500円(税別)で手に入れた。

カメラが軽いので手ぶれ補正を切っても歩かない限りぶれることはない。ただし歩くとやはり手ぶれがある。またマイクがフォーカスのカラカラという音を拾うこともなかった。ただジャンクで手に入れたレンズのズーム機能が壊れているということもあって(実はこのレンズの持病なのだ)遠くのものが狙えないという欠点はある。

ちょっと後悔したカメラシステム

最後に「これはちょっと後悔したな」というシステムを二つあげる。

SONY DSLR-A100 (α100)

ボディ内手ぶれ補正が付いており画質も非常に良い。またAマウントはミノルタ時代のレンズが豊富に手に入る。またセンサーもAPS-CなのでEOS シリーズと同等だ。いくらで購入したのか記録はないがおそらくかなり安かったのではないかと思う。特にレンズが安かった。500円以下で標準レンズも望遠レンズもいくらでも手に入るのだ。明るいレンズだけが少し高めだ。それでもF1.8/35mmが5,400円程度で売られている。

後悔ポイントは次のとおり。

  • A100の近辺で動画対応のものがない。おそらく動画対応ではα7あたりが最もポピュラーだと思う。だがα7の価格はジャンクレベルではない。
  • A100は動画撮影ができない。
  • A100には無線リモコンの選択肢が少ない。RGBSと呼ばれる無線システムがある。3000円程度である。
  • 静止画を編集するソフトがない。
  • 暗いところに弱い

Olympus E-410

そもそも間違えて540円でZuikoレンズ(望遠ズーム)を手に入れたことから3000円で標準ズーム位レンズを手に入れた。つまり全体の価格は4000円程度だった。

  • フォーサーズカメラは売られていた期間が短いので選択肢があまりない。標準レンズは捨て値で売られているが明るいレンズになると急に値段があがる。
  • E-410は動画撮影ができない。
  • 手ぶれ補正はE-500から。

つまり拡張性があまりないのだ。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です