パキラは育てていると大きくなりすぎることがある。ここで枝を切るとそのまま挿木として利用できる。このパキラの挿木を成功させるには清潔な用土を使う必要がある。

パキラは簡単に育てることができるのだが大きくなり過ぎてしまうという難点がある。さらに幹の下の方がスカスカになる。形を整えるためには定期的に枝を切り戻してやるといい。健康な幹が残っていれば自然と新しい茎と葉が展開してくる。

ではどうすると挿木の成功率を高めることができるのだろうか。清潔な用土を使うといい。ここでお勧めしたいのがセラミスである。セラミスは人工用土であり虫が湧きにくく雑菌も繁殖しにくいという利点がある。つまり室内で育てるのには向いている用土なのだ。
挿木の時期にもよるのだが秋から冬に向けて挿木をすると葉っぱが展開しないままになる可能性がある。ところがガラス瓶に入れておくと出根した様子が観察できる。これが初心者に向いているのだ。

葉っぱが十分にあれば新しい葉は展開しない。だが幹の色が緑色のままであれば心配はいらない。5月ごろになり暖かくなるとまず幹にミツが湧く。そして、自然に葉っぱが展開してくる。環境は日の当たるところでも日陰でもいいようだ。
挿木に詳しい人は容器に穴を開けなくてもいいのか?と思うかもしれない。実は容器に穴を開けなくても大丈夫である。底に少し水が貯まるくらいでも構わない。根が空気を求めて上に上がってくるからである。だからそれほど神経質になることはない。
気になる肥料だがあってもなくても構わないようである。今回は2つの挿木を作った。大きい方はプロミックを入れておいた。プロミックは錠剤なので管理が簡単である。壊れたら終わりなのでまた置いてやればいい。セラミスには専用に肥料も売られているのだが、特に専門のものは使わなくてもいい。また底がない容器を使っているからと言ってミリオンAを入れる必要もない。セラミスは形こそ水耕栽培用のハイドロボールに似ているが使い方は異なっている。セラミスの方が管理は簡単である。
結局、肥料を入れたものも入れないものも5月になり新しい葉っぱが展開した。