古いバージョンのMacintoshで使えるブラウザーのまとめ

古いMacintoshを物色するのは楽しいのだがブラウザーが対応しているかが気になる。つまり「インターネットができるか」という問題があるのだ。古いブラウザーでTwitterにアクセスするとモバイルページに飛ばされてしまったりして悲しい思いをすることがある。そこで各OSがどの程度インターネットに対応しているかを調べてみた。ザックリまとめるとこんな感じになる。

  • 10.3以下を使っている人はインターネットは諦めたほうが良い。
  • PowerPCを10.4と10.5で使っている人はTen Four Foxが使える。こちらはIntel版と違って証明書対応がされており今(2018年)でもほとんどのサービスが利用できている。デフォルトセッティングでYouTubeが見られなくなったが、セッティングを変えることでYouTubeを視聴することは可能である。(Preference->TenFourFox->Enable MSE……をチェック)
  •  
  • Intel Macを使っている人はOSのバージョンを上げられるだけ上げてFirefoxかChromeを使ったほうが良い。Chromeの古いバージョンはこちらからダウンロードできるが、ウィルスやマルウェアが仕込まれていないとも限らないので、ウィルスソフトでチェックできるパソコンでダウンロードするか、すぐにネットワークから削除できるようなセットアップで限定的に使った方が良い。この記事を書いたときには結構使えていたが2018年の夏頃から使えなくなった。証明書に問題があり、一部では既にはじかれ始めており、Yahooも2018年9月から使えなくなるそうだ。

Mac OS 10.3 / Panther

スタンドアロンとしては使えるがネットを使うのは難しい

OS10.3で使えるモダンブラウザーはない。SSLへの対応が不十分なのでMail.Appも使えず、iTunesの認証もうまく行かなかったりする。一応対応はしているようでキーチェーンから証明書を消したりするとなんとか使えるようになったりするのだが面倒で不確実である。だから、ネットには使わない方が良い。

この種類のマシンをヤフオクで見つけても、どうしてもClassic環境で作業しなければならないという人以外は手を出さないほうが良いかもしれない。

PowerPC G4の古い機種は10.3までしか対応しない。しかし、電池が消耗すると起動しなくなるので、動作品を探すのは却って難しいかもしれない。この時代のものはwifi対応がないので無理にネットワーク対応する必要はないのではないかとも思える。

写真の品物は中古ではなく1999年に購入したPowerMacPCIグラフィックモデルだ。電源をつないで電池の消耗を防いだ上で時々起動すると意外と長持ちする。Classicが使えるようにセットアップしてある。

当然、wi-fiはついていないのだが、ジャンクショップにたまに落ちているレシーバー(無線LANアダプタ)をつなげば意外と使える。アダプターが一台あると有線LANが支えて意外と便利だ。

写真はBuffaloのWLI-TX4-AG300Nだ。無線LANアダプタは無線ルーターとメーカーを合わせた方が無難だろう。他社製品どうしだとうまく接続できなかったりするからだ。

OS10.3を持っている人はClassic環境の温存に徹するべき。PowerMac G4の古いバージョンなど該当する。


Mac OS 10.5

環境さえがあればPPCはお買い得

OS10.5が搭載できるものでありなおかつPPCであればTenFourFoxが使える。TenFourfoxは10.4にも対応しておりFirefoxから派生しているので最新技術も使える。ただし、Firefoxの同期機能は使えないのでパスワードやブックマークなどは共有できない。また、初動がかなり遅いので、なかにはイライラするという人もいるかもしれない。

  • デフォルトセッティングでYouTubeが見られなくなったが、セッティングを変えることでYouTubeを視聴することは可能である。(Preference->TenFourFox->Enable MSE……をチェック)。ただし、速度はかなり遅くなった。

iMacG5が1000円以下で売られていることもあるし、MacMini G4も2000円以下で売られている。ハードディスクがない場合iMacG5はSATAドライブが使えるが、MacMini G4はATAドライブなので、ハードディスクを別途購入すると割高になるかもしれない。iMacG5はかなり出来の悪いマシーンだったようで動作が不安定なものは手を出さないほうがよい。コンデンサーが抜けて動かなくなったという事例が数多く報告されている。この場合はコンデンサーを交換しなければならないということなので自力での修理は難しいと思う。

PPCではMail.appも使える。CPUの速度があれば意外と快適かもしれない。写真のMacMiniは1.42GhzのCPUを搭載しておりそこそこ実用的である。ヤフオクでは運次第なのだが、運賃別で3,000円くらいで入手可能だ。サイズが小さいので運賃が安いというメリットがある。ただし出物は少ないので、割高な値段で出品・落札している人たちもいる。ACアダプタがないものが多いのだが、アダプタがなければあえて手を出す必要はないと思う。良心的なショップでアダプタ付きで売られているものもあるからだ。

ただ、OSを持っていないならやめたほうがいい。OS10.5はAmazonなどで購入できるが7,000円程度だった。

YouTubeなどは避けたほうが無難だ。YouTubeが古いブラウザーのサポートを打ち切ってしまったために動画の視聴がかなり難しくなった。しかし音は出ているのでBGM程度であれば使えるかもしれない・

まあ、大満足ではないが使い物にならないという感じでもない。10,000円程度出せばもう少し良いものが買えるので無理に買う必要はないが、たまに1,500円以下で落札されることもあるので、見つけたら儲けものだと思って落札してみるのも良いかもしれない。

ちなみにPowerPCバージョンのMacMiniはIDE/2.5inchハードディスクを搭載しているので、ハードディスクが抜かれたものを買うのもやめた方が良いと思う。ファンにはよく知られた話だが、ハードディスクとメモリの交換にはこのようなコテを使う。

無線対応のないPPCでも拡張は簡単

ヤフオクでは無線LANがないMacMiniなどが格安で見つかったりするが、PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 11n/g/b 150Mbps MacOS X10.10対応 GW-USNANO2A (FFP)をつけると無線対応できる。ただしUSBポートが埋まってしまうのでUSBハブも一緒に買ったほうがいいかもしれない。

スペック上はかなりの速度が出ることになっているがあまり期待しないほうがよさそうだ。アプリ上は100Mbps程度出ていることになっているがブラウザから計測するとそれほどの速度は出ていないことがわかる。

これを使うのなら無線LANアダプターを買った方が良いのだが、ジャンクショップやヤフオクを物色して必要なものを探すのは少ししんどい。まあ、見つけたら(それほど速度が出るものでなくても構わないので)すかさず確保しておくのがよいかもしれない。

CPU速度の関係から、PowerPCをメイン機として利用するのはやめた方がよいとは思うのだが、かなり高スペックのものが数千円で売られていたりするので、あらがえない魅力がある。

G5なんかも運が良いと1500円程度(運賃抜き)で手に入る。MacMiniがおすすめなのはコンパクトだからだ。置き場所に困らないうえに運賃が安く済む。また、これくらいのスペックがあればグラフィック機としては使いやすい。昔買ったPhotoshopやIllustratorが余っているという人は探してみてもよいかもしれない。

PowerPCでOS10.5を持っている人はビデオ以外のネットが楽しめる。PowerMac G4/G5が該当する。

一方、Intel MacはChromeなどが使えるのだが……

Intel MacはChromeを使うのがよさそうだ。古いバージョンは非公式にダウンロードできる。「21あたりをダウンロードして試してみよう」と言いたいところだが公式ではないのでアンチウィルスソフトがない場合は避けた方が無難なのではないか。

実際に使ってみたところ認証サーバーとの連携がうまくゆかず、ブックマークなどを引き継げなかった。TenFourFoxも使えるのだが、動作が著しく不安定だった。また速度にも問題がある。無線環境の問題ではなくOS上の制約と思われる。

MacBook A1181 (Core 2 Duo)が3000円以下で手に入る。ACアダプターがついていないことがあるので、付いているなら買いかもしれない。中には7,000円以上の値段がついているものもある。知らないで値段を釣り上げてしまう人もいるのではないだろうか。

古いバージョンのIntel Macはテレビ視聴やグラフィックの作成など別の目的で使った方がよいのではないかと思う。OS10.5まではPowerPC時代の資産が使えるからだ。また、Intel用のアプリにも32bitモードでしか動かないものがあるのだが、OS10.5には64bitという概念がないのでこの当時のアプリも動くのである。

iMacやMacMiniはPPCバージョンとインテル版が混在している上に業者が「スペック確認してません」などと書いてあったりするのでヤフオクで落とすときには注意が必要だ。一応裏にあるポートなどで見分けることはできるのだが、そこまで勉強するのもどうかなと思える。

OSがなかったとしても、AmazonでMac OS X 10.5.6 Leopardが買える。Appleは古いアップデータも律儀に残しているので無料で10.5.8までアップデートできる。だが、OSが割高なのでマシン代を節約するという目的だけで古いMacを買うのはやめたほうが良いと思う。

意外な使い方としてはClassicの橋渡しという役割がある。El CapitanでClassicに接続しようとするとエラーが出るのだが、OS10.5は問題がなかった。どうやら、ある時点でClassicとの接続用のプロトコルが廃止されたようだ。

PowerPCの資産を活かしたいならIntel MacでOS10.5を使ってもいいかもしれないが、ブラウザーは不安定なのでネットを楽しむにはあまり向いていない。例えば、iMacのプラスティックモデルはOS 10.6までしか上がらないのでこの辺りでなんとかするしかない。


Mac OS 10.7 / LION

格安で手に入るが、意外と使えないかも

Intel Core 2 Duoだと10.7.5まで行けるものがある。Macbook A1181が多数出回っている。送料別で3,000円以内で手に入ったりする。

OS(OS10.7/LION)も少し安くなっていて2,000円程度で手に入れられる。ACアダプタも別売りになっているものが多い。ハードディスクがないものを買ってもSATA2.5inchは手に入れやすいので、それほど高い買い物にはならない。運が良ければ全部ついているし、運が悪くても10000円もあれば全て揃う。

最近までChromeが使えていたのだがサポートが打ち切られた。古いバージョンは非公式にダウンロードできる。49を試してみると良いと言いたいところだが公式ではないのでアンチウィルスソフトがない場合は避けた方が無難なのではないか。

Firefoxは公式からダウンロード自体はできる(ただし法人向けで2017/3までしか配布されないようだ)ようなので手に入れるなら今のうち。この辺りのバージョンはパスワード、ブックマーク、各種設定などの共有ができるので、移行も楽だ。

OS10.7ではiPhotoで写真が同期できたり、Google Driveが使えたりしてクラウド系のサービスが意外と便利に使える。また、古い地デジチューナーが使えたりするので、周辺機器によっては面白い使い方ができる。古い周辺機器を漁るのが好きな人には面白いおもちゃかもしれない。

OS10.7までくるとクラウド系のサービスが楽しめる。Intel Macの古いバージョンは格安なのでテレビやハードディスクレコーダーとしても使うのも面白いかもしれない。


MacOS 10.11 / El Capitan

これ以降のものは最新OSが使えるので割高になる。考えようによっては意外と狙い目かもしれない。

iMacはMid 2007あたりだとEl Capitanにはアップグレードできるし、ヤフオクで入手するのも簡単である。無線LANがついているのでネットワーク環境について思い悩む必要もない。このあたりまでくるとYouTubeを含めてネットの閲覧に問題はないし、いまのところiTunesも最新版が使える。落札価格帯は8,000円以下である。

ただしOSが全くインストールされていないものを買ってしまうと、10.7などを購入しなければならなくなる。別途2,000円程度がかかる。El Capitanを使うにはメモリが2GB必要だ。

ヤフオクなどで画面が壊れた(中には画像ケーブルが外れているだけというのもあるようだ)ものが格安で出回っている。オークションなので時々2,500円くらいであっさりと落札されているようなものもある。画面に線が入っているくらいなら問題はないし、それでも気になるなら外付けのモニターをつけて利用すれば良いと思う。

ただし、外付けを使うためにはminiDVIが必要なのでアダプターは別途用意する必要がある。たまにハードオフのジャンクコーナーに置いてあったりする。

El Capitanも最新OSではなくなってしまったが一応今のところ最新ブラウザーの提供が受けられる。El Capitanの対応機種は次の通り。iMacはEarly 2009まではSierra対応できないので、落札するためには対応表をじっくり見ておく必要があるだろう。

  • MacBook(Early 2015)
  • MacBook(Late 2008アルミニウム製、またはEarly 2009以降)
  • MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)
  • MacBook Air(Late 2008以降)
  • Mac mini(Early 2009以降)
  • iMac(Mid 2007以降)
  • Mac Pro(Early 2008以降)
  • Xserve(Early 2009)

OS 10.12以降

最新OSが使えるが、価格帯は数千円ではなく数万円台となる。

Sierraは問題なくすべての機能が使えるのだが、やはり中古でも高価なので、単に安いのを探すならAPPLE Mac mini (1.4GHz Dual Core i5/4GB/500GB/Intel HD 5000) MGEM2J/Aなどの最安値版などを探したほうがよいかもしれない。

価格帯を見ていると、2009年から2010年頃に作られたものが、iMacでもMacBookもだいたい20,000円近辺から手に入るようである。このクラスになるとOSはインストールできても使える機能と使えない機能が出てくるので、個別の調査が必要になる。

  • MacBook(Late 2009以降)
  • MacBook Pro(Mid 2010以降)
  • MacBook Air(Late 2010以降)
  • Mac mini(Mid 2010以降)
  • iMac(Late 2009以降)
  • Mac Pro(Mid 2010以降)

このような記事もいかがですか